F香川です。
エモーショナルってありますよね。
何か分からないけどグッときたとか泣けたとか説明は上手くできないけど心が動いたときの事を少し前から「エモい」っていうみたいです。
そんな僕も先日「エモい」を体験しました。
僕は賃貸アパートの2階に住んでいます。書き物をしていて煮詰まった僕はタバコを吸いにベランダに出ました。ちょうど道路に面しているので昼間は通行人の目なども気になり少し尻込みもしますが、日もくれてきていたので窓際に腰を落ち着けタバコに火を灯します。頭を抱えているとどこからか歌声が聞こえてきました。「どんな~未来がが~♪こちらを覗いてるかな~♪」あいみょんの『ハルノヒ』メディアに疎い僕でも知っている名曲です。ふっと目線を道路に落とすと歌の主は学校からの下校中であろう“JK”だったんでした。僕はその歌の主から目を離すことができずに少女が曲がり角に消えていくまで眺めていました。
エモッッッッッッッッッッッ!!!くねッッッッッッッ!!!!!????????
ヤバイヤバイヤバイヤバイっ!と、とりあえずメモっ!【JK ハルノヒ】よし!つ、次は誰かに言わなきゃ…友人に電話をっ!出ない…クソッなんてこったっ!ど、どうしよう、そうだ、『外』だっ!!!!
衝動に駆られた僕は走りました。この胸の高鳴りは運動不足気味だった僕の急な有酸素運動による反動だったのか、高純度の『エモい』を浴びたことによる物だったのかは分かりません。しかし一つだけ言えるのは『エモい』は最高ってこと。
ここでJKが生み出した『エモい』がなぜ発生したのか、その条件について一つ考えてみましょう。
まず『エモい』という感情は過去と非常に密接です。自分が昔は持っていたが今は持っていない物や感情を何らかの現象を経て取り戻す。又は一時的に思い出す事象だと僕は考えます。
実体験に限ったことではありません。漫画やアニメ、ドラマを見て「これいいな~。」と思ったり「こんな体験してみてー」と思ったことはありませんか?これを仮に『人工的エモい』と呼ぶことにしましょう。
『エモい』は乗算です。ロケーションや音楽、シチュエーションの積によって増幅するものと考えます。『人工的エモい』はこれらを駆使することで人為的に『エモい』を作り出しています。そしてもう一つの重要なファクターは『エモい』への憧れです。
何も変わらない日常を淡々と繰り返す僕達は、簡素に作り上げられた『人工的エモい』を取り込み心の隙間を埋めます。そういった毎日を送る中で「『エモい』ってもしかしたらフィクションの中でしか起こり得ないのでは?」という錯覚に陥ります。それは憧れになります。
以上の事からJKが生み出した『エモい』度を式に当てはめると
夕暮れの住宅街×JKのハルノヒ×頭を抱えてタバコを吸う僕×過去への異様な執着がある僕×結構青春系のアニメも好きな僕×女の子に励ましてほしかった僕×あ、なんかCMで見たような気がする。的な既視感×ニート歴1年=爆発
ということになりますな。
ま、ということになるわけですわ。