ヒキズる日記

ずっと引きずってます。

小説

冬の銭湯の秘密2

週末の仕事終わり、僕はあの銭湯に行く事を決めていた。彼女に聞いてみると、デート中は変な所はなかったらしい。どうやらこの、頭で考えていることが口から出ちゃう現象?はあの日電車に乗ってから発症した変な病だと考えられる。 会社でも怪訝な顔をされる…

冬の銭湯の秘密

京王線高尾山駅に並列する銭湯は、登山客のもう一つのメッカだとテレビで見た記憶がある。とくに秋頃にはふもとに並ぶ屋台の活気もさることながら、露天風呂から見る高尾山は、それはそれは切なくも大胆な赤みを孕んでいて大変美しいだとかどうとか・・・そ…

ひきこもループ

僕の部屋は春夏秋冬いつでも22度だった。ワインセラーの様に一定に保たれた室温は、外の世界へ羽ばたこうとする僕のやる気を削ぎ、やがて窒息させた。 梅雨明けの太陽に照らされたアスファルトを窓から眺めていると、3人の家族が歩いていた。この眩しさはあ…

カキステッ!!3話

何処まで続くのだろうか。僕達は底の見えない穴ボコを永遠と下っている。 さっきまで興奮していて気付かなかったが下水道に向かっているようだ。 ハシゴを掴んでいる腕のせいで鼻がつまめないので、口呼吸に切り替えた。 「店長、疲れました。」 僕の弱音を…

護れー!護るんだー!護るって何だー!

『突如上空に現れた謎の球体。 人々はそれを見て、約束された平和など何処にも無いことに気づかされた。ある者は肩を落とし、ある者は神に祈り、ある者はこれから起こり得る惨劇から目を逸らした。そしてある者は、平和は訪れるものでは無く、掴み取る物なの…

地球が裏返る。ただそこに〇〇だけが存在した。

ミーミー!猫のミイちゃん! 今日はどこにお散歩かな?そう、今日はミイちゃんお気に入りの公園で日向ぼっこ!ミイちゃんなんだか嬉しそう! あれれ? お家の窓がしまっているね? ミイちゃんは長ーく伸びた自慢の爪でカリッ!カリッ!と上手に開けました。…

カキステッ!!2話

バイト、辞めれば良かった。 僕は昨日バイトを休む決意をしたばっかなのに、皿を洗っている。 僕の働いている酒場は凄く賑わっている。路地裏でジカジカと今にも切れそうな看板のネオンを見て、忙しくなさそうで良いなと思ったのに。 店内はむせ返るような男…

カキステッ!!

思春期ってあるだろ?ちょうど僕のちんちんに毛が生えてきた時だ。父ちゃんや今の僕みたいに、陰毛なんてウジウジしたみっともない名前が、嘘みたいにたくましい陰毛じゃない。 正真正銘本物の陰毛だ。 昔、僕たち家族は、キャンプ場に併設された銭湯に入っ…

フィクションで驚く程の死に触れて

丹精込めて感情を移入した登場人物が死んでしまう本や映画を見て、その時々に優しくなれるし豊かな感情を持てても、スンと次の瞬間にはテレビやツイッターで笑っちゃう醜さは最早育ちではないだろうか。 倒す、勝つ、負ける、死ぬ、潰れる、引っ張る、撃つ、…

それが知りたかったんだ。ってなると死んでしまう世界。

女はヒールの浮いた靴でボロっちい体育館の木床をコツコツと打ちつけながら壇上へ登っていく。 冬の体育館はよく冷え込んでいて生徒のざわめきは体育館中によく響いていた。もっともそれは壇上へ向かう女に向けられたものでは無く、日曜日のありがたみを分か…