ヒキズる日記

ずっと引きずってます。

フィクションで驚く程の死に触れて

丹精込めて感情を移入した登場人物が死んでしまう本や映画を見て、その時々に優しくなれるし豊かな感情を持てても、スンと次の瞬間にはテレビやツイッターで笑っちゃう醜さは最早育ちではないだろうか。

倒す、勝つ、負ける、死ぬ、潰れる、引っ張る、撃つ、切る、殴る、投げる、踏む、ファルコンパンチ、パズルを組んでウン万ダメージ。そんなゲームばかりを物心つく前から今に至るまで欠かさずやってきた弊害が人格の形成に大きく関わっている。

周りの人間もどこかそんな人間ばかりだし、ゲームってあんまり子供にやらすもんじゃないんだなと思った。

でも自分の中での面白い事はそういったバイオレンスやエロの中に多くあって、工業高校を出た頃にはとんでもなくそれは肥大化していた。

そんな子供になれ!と将来の息子に対して思ったりするんだけど、優しい子が面白いと感じることはその子の主観だから親の押しつけがあったらいかんよな…と思ったりもする。

まあ自分が急に優しくて慈愛ある人間になったら人間関係がグルグルと目まぐるしく変わっていきそうで嫌だし、結局腐臭のする奴らの面倒は同じく腐臭を漂わせた人間の役目なんかなと思って自分を変えずにこのままクズでやっていく。変われないしね。

こんなことが書きたかったわけでは無かったけども終わり。西加奈子さんの『さくら』本当に愛が溢れてて臨場感のある文章がユーモア溢れてて楽しかった。

残酷すぎて胸が痛かったけどやっぱり大好きでペットたくさん飼ってる自分からするとめちゃくちゃ感情移入しやすい小説でした。

おちまい!