バイト先の女子にバイクを凄く褒められた。
もちろん嬉しかったし、素直にありがとう。と言えれば良かったのだが、物凄く恥ずかしくて微妙な反応しかできなかった。
というのも、周りに割と人がいてその目が自分たちに向けられることが耐えがたかったのだ。
あの気持ちはを表すのなら、ガールズバーで女の子にちやほやされて顔がニヤけている所を、友達に見られているような感覚に近かった。
その後派もちろん僕が微妙な反応をした事もあり、せっかくの話の種を広げる事もせず、すぐさま解散となったのだが、本当はもう少し話したかったし払ってもっと褒めてほしかった。
そんなこと言えるはずもなく、ヘルメットを装着した僕は彼女とは逆の方向にバイクを走らせた。
僕の夏がひっそりと終わった。
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