ヒキズる日記

ずっと引きずってます。

ボーダーライン

F香川です。

 

2年ほど前に仕事終わりに先輩とラーメンを食べに行きました。仕事終わりの体に豚骨醤油はめちゃくちゃ染み渡ります。

 

会計を先輩に済ませてもらい、たらふくに食った僕らが店の外の喫煙所で一服をしていると二人のサラリーマンが店の向かいにある駐車場の端っこの車の中から出てきました。

 

キツイ坂道に作られた駐車場は水平にする為か、下り分の高さを補填するレンガが土台に積まれており、塀の高さは1メートルは超えていたと思います。駐車場の真ん中には道路と駐車場を繋ぐゆるい坂道が歩道として用意されていました。

 

僕はタバコを吸いながら二人を見ていると駐車場の端っこに車を止めた二人は歩いて真ん中の通路を通ってから店内に入店していきました。

 

1メートルの塀を?飛びおりれば店内にはストレートで入れるのに?わざわざ真ん中の通路を通り?遠回りで店内に入店?

 

なぁ、大人になるって…そういうことなのかなぁ。ラーメン一杯にワクワクしてさぁ、走って塀も飛び降りて勢いよく扉開けるのはカッコわりいのかよ。

確かに入店からラーメンを口に運ぶまでのスピードなんて差して変わんねえよ?

だけどさぁ、それで守られるメンツと童心のままかき込んだラーメン…一体どっちが価値があると思う?

俺は骨粗相症になって足がグチャグチャになっても飛ぶぜ?美味えラーメンが食いてえからな。

 

この1メートルの塀を飛ぶか飛ばないかのラインは自分の中のボーダーになっている気がした。この塀の話だけではなく、大切なボーダーラインが自分の中にはいくつもある事に気がついた。自分が飛んだら一緒に飛び降りてくれる人が自分が一緒にいて安心できる人なんだなと思った。