うおお！透明な画鋲ぶちまけた！
昨日そんな瞬間があってからずっと、地面からの凶刃を恐れて忍足で歩いている。
漫画とか映画で、要人が刺客を恐れるあまり錯乱するシーンを何度も何度も見てきたが、そうなってしまうのも仕方ないと今なら思える。
『見えない』という事は、画鋲に刺さるX デーが分からないという事。予告の無い痛みに人間は弱いらしい。
ぶっちゃけ気を抜いた瞬間にブッ刺さると思うし、ここ数時間はずっと張り詰めてる。
相方にはまだ画鋲をぶちまけた事を言ってない。
あらかた拾ったはずだが、拾い忘れた一本を奴の足が回収してくれれば万々歳だ。
回収が済めばあいつの悲鳴で分かる。
でも、ああ！僕が今日帰ったら秘術魔鏡氷晶を食らった時のサスケみたいに、あいつが画鋲まみれになって倒れてるかもしれない！
そしたら俺はキレる自信がある！俺の相方を針まみれにした画鋲を、殺す！
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