ヒキズる日記

ずっと引きずってます。

2022年は猛烈に始まった・・・

あけましておめでとうございます。

実家に帰らないという選択肢をしてみたら人って頑張れるんじゃないかなと思い、今年は帰省をやめてみた。よーし!と肩を回しながらパソコンをつけて座椅子に座ったところまでは良かったが、気づいたらネットフリックスを立ち上げてて、気づいたら鋼の錬金術師を見てて、気づいたら日が暮れていて、あれ?と思って、顔を拭ったら涙がこぼれてた。

この一日の使い方は流石に良くないなと思い、鋼の錬金術師を最終話まで見終わった後、右上のバツマークをバチンと押してネットフリックスを閉じた。寝間着からジーンズに履き替えながら、鏡を見てみると肌の乾燥が気になった。

この頃、肌荒れがすごい。少し前に、飲み会で酔っ払いすぎてつけた、身に覚えのない傷が治る気配を全く見せてくれない。体にそもそも治す気がないような気がしてくる。いつまで俺はダボダボのジーンズを履けるんだろう。

ブーツを履いて外に出ると、めちゃくちゃ冷え込んでいた。一日中暖房のついた部屋で、ぬくってたから気づかなかったけど、超さみい。一回部屋に戻って黒いマフラーと赤レンガ倉庫で買った黄色い手袋をつけて改めて外に出た。黄色い手袋をつけると、スマブラの3pカラーを連想する。コントローラーを握ると俺はいつも1pの赤い手袋をつけていたけど、現実の俺は3pらしい。ふう・・・外が寒い。

家から少しのところに、大宮八幡宮というデカめの神社があるので、初詣に出かけることにした。1月1日の夜だったから少しは混でるだろうなと思いきや、参列者は絶えずポツポツと来ている感じ。意外な閑散具合に少しだけ拍子抜けした。しかし、参列者も一概に老人ばかりではなかった。

普段は、神社なんか来ないから写真を取りまくる女の子の集団。大吉にはしゃぐ大学生。そんなとこで礼するんだ!と教えてくれたおじさん。(広間の真ん中で三回くらい礼してた。)お参りが長すぎる煩悩夫婦。

そして、完全に人がはけるまでお参りが出来ずにベンチにいつまでも腰を掛けている俺。巡回している警官が何回も目の前を通り過ぎた。

かれこれ30分はじっとしていたと思う。自販機で買ったホットのコーヒーは、とっくに冷めきっていた。

今か?今じゃない・・・とタイミングを図った。女子三人が人の絵馬を舐め回すように見まくっていた。とっとと行け!と思っていると、ほんとにどっか行った。ここしかない!

俺は、お母さんと初詣に来ているであろう受験生っぽいメガネ中学生の後ろに並んだ。受験を控えている、中学生の目はキョロキョロと周りを気にしながらも、レンズ越しにでも分かるほどに熱く煮えたぎっていた。お母さんからユニクロで買ってもらったのであろう青のフリースからは、日本刀のように細く青白い手がスラリと伸びていた。合掌の際、あわや神と差違える気じゃないだろうなと肝を冷やした。

無事に参拝を終えた中学生を見て、ホッとしていると、急にフリースのチャックをジッ!と勢いよく上げた。当然(うおっ!)となる俺を、あろうことか一瞥もくれず、また中学生はキョロキョロと周りに目を配りながら立ち去っていった。あれは何だったのだろう・・・そんなことより次は俺の番だった。

手順が曖昧だったので、てきとうに頭を下げて手を合わせた。お願いしてる時に(人来ないで~!)と願っていたので、それが叶ったからか後ろに人は並ばなかった。神様ありがとうございます。

その調子で、おみくじを引いてみたら結果は『吉』だった。願い事の欄に「叶えようとする強い意志と努力がなければ叶いません。」と書いてあった。もしかしたらさっき一人でゆっくりお参り出来たのは、自分の強い意志のおかげだったのかもしれない。

帰り道を歩いている時に、小道からおじさんがやってきて道端に落ちているチップスターのゴミを拾って引き返していった。何故・・・?と思ったが、少しだけその姿に憧れた自分がいた。

道端のおじさんに誓って、今年はポイ捨てをしない1年にしようと決めた。

そんな一年の始まりでした。今年もよろしくおねがいします。