“海猿”を読み終わった。
あまりにも有名だと思うが補足をしておくと、新米の海上保安官が海で仕事をする厳しさを仕事と人を通して学んでいく話だ。
読んでいる時の頭の中は、凄い、怖い。海怖すぎ。海保ヤバい。これで薄給?もう辞めて。って感じで、終始脳内オーディエンスが悲鳴を上げていた。
主人公含め、船員は勇気一つ(正確にはボンベとかも)で、荒波の中救助に向かうのだから凄い。
仕事で死にたくないと思わないのかな?僕はクリーニング屋で死にかける事があったらすぐ辞めてる。
そんなことを思っている乗組員ももちろんいるわけで、仕事で死にたくない!としっかり言う描写もあったのだが、(僕みたいでちょっとウケた)弱音を吐きながらも生きようともがく姿が尊過ぎて、彼を少しでも浅ましいと笑った事を謝りまくりたい。
フィクションと思いたくなるほどに苛烈な状況が続きすぎて、デスゲームを見ているような気分になった。
作中でよく命の二択を迫られる場面がある。
二人の命を天秤にかけてどちらかを選ぶのだ。
僕の友達に、ルームシェアをしている友仲良し二人がいるのだがどちらも僕にとっては大切な友人だ。
二人を助け出す余裕が無い、そして酸素ボンベの残量が残り少ししかないとしたら僕はどうするんだろう。
海猿の主人公は何とかして二人を助け出そうとする勇敢な男なのに対して、僕は無理やり頑張って3人で海の藻屑はゴメンだな。と思ってしまう気がする。
選ぶ事がまず辛い。つまり様子を見て帰るという選択を取ってしまうかもしれない。様子は見ずには居られないと思うから一応見に行く。で、見捨てる。そんな気がする。
とは言いつつ実際にその状況になってみないと分からない。極限の状況は人に危ない選択を簡単にさせてしまうことが分かった。
僕は海上保安官の皆さんに、けーれー!と言いたい。
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