漫才用の靴を磨いた。革靴は傷がついてきたなと思った時にクリームを塗ってあげると再生するらしいので、僕が履いている他の革靴なんかは傷が目立ってきたらたまに磨いている。
たまに油分を足してあげることで、ピカピカな靴を何年も履き続けられるので、保ちが良いところも革靴の良いところだと思う。
これなんかは僕が就職した年に初めて買った革靴で、5年ほどたった今でもキレイだし、何なら買ったときよりも光沢が出てかっこよくなっている気がする。
僕は革靴が好きというよりも、レッドウイングの革靴に限りめちゃくちゃ大好きだ。
明確に覚えているのは、愛知県にいた頃車で10kmぐらいの所にあった三好のフィットハウスに週1ぐらいで通って、欲しいレッドウイングを横目に見ていたのを覚えている。
当時どこで買えば手に入るか分からない、やっすい青のニューバランスを履いていた僕からすると4万もする靴は相当な高級品だったので、試し履きは愚か手にとって見たこともなかった。
何よりも革靴を買うという行為が大人っぽ過ぎたので、サラッと買うことに抵抗を覚えていた。
子供がショーウインドウのトランペットを物欲しそうに見ている感じではない。コンビニのエロ本を眼球が裏に回るほど横目で見るだろ？あの感じだ。当時の僕にとって革靴を買う事はエロ本を買うのと同義だった。
就職してから少しして金が溜まったタイミングで、自分の足のサイズのレッドウイングの箱をサッと取って、サッと買った。
しかし、革靴は自分の足のサイズから少しだけ大きいものを買うという常識を知らなかったので、もちろんぴったりサイズを買った僕は、長時間この靴を履き続けているとキュンキュンに足が締め付けられてめちゃくちゃ足が痛くなってくる。
今から革靴を買うよっていう人は、マジで店員さんに話をちゃんと聞く事と、試し履きをちゃんとする事。
そして革靴はエロ本ではないからゆっくり選ぶ事を肝に銘じてほしい。
そういう事もあり、レッドウイングが好きになった僕は漫才用の靴はレッドウイングにしようと決めていた。
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